専門翻訳のプロが教えるISO文書を発注すると危ない会社の見分け方!?
2005,12,17 UPDATE
- 貴社のISO関連文書の中国語訳は本当に大丈夫か!?
- 中国国内の翻訳会社はどの程度まで信頼してよいか!?
その翻訳会社、本当に信用できますか?
中国語訳は中国国内の翻訳会社にまかせれば安心であるという声を良く聞く。中国語(北京語)には日本の翻訳会社より中国大陸の翻訳会社のほうが精通しているからであるとの考え方だ。それは、ある面で事実である。では日本語文書の理解力はどうか!?特に、日本語のISO関連文書の言葉の定義は難しく、世界でも類をみない。もう少しわかりやすくできなかったのかと思う。まあ、仕方がない。これも文化の違いだ。又、中国語のISOドキュメントの経験豊富な翻訳会社(ISOの中国語訳に精通している会社)であっても、日本語から中国語への翻訳に精通しているとは限らない。実際は英語のISO文書から中国語への翻訳経験の方が豊富という会社も多い。このことは知っておくべきだ。
「よし、ここに決めた」 …でもその会社は本当に信頼できるか?
危ない中国語の翻訳会社には「いくつかの共通項」がある
もし、お客さまの発注予定の会社で、もし下記で「2つ以上」が当てはまったら発注前に「本当に信頼できる会社か」よく確認されることを勧める。
- 中国本土に本社をもつ(ウエブサイト上の記述)、日本に支社ビルがあり(ウエブサイト上の記述)、そこに数十人の正社員が働いているというような「宣伝」となっている。
- ウエブサイトには日本支社の写真が掲載されているが、支社名は記載されているのに所在地の記載はない。あるいは、数十人の正社員が働いていると宣伝されている日本支社の住居表示がコーポ000となっている。(コーポは省略-000と記載してある)
- 日本支社は正社員数十名のはずなのに「書類持込」や「訪問相談」はすべてかたくなに拒否される。(e-mailと電話/FAX以外は全く応じない)
- 日本法人と記載されてあるのに、振込先は何故か「個人名義の口座」となっている。(法人登記されていないケース)
- クレジットカード(外資系)の審査をパスしているので安心と強調する。(国内の信販会社の厳しい審査をとおったわけではない)又、すべて前払となっている。
- 本社(中国本土にある)の資本金の金額の記載はあるが、日本支社の資本金の記載がないのが普通。法人登記されていても日本支社が「資本金1円」の「株式会社」であれば、その「1円以上の法的責任は負えない」ことを利用前に理解する必要がある。
高品質、短納期、低価格を受け入れるには工夫が必要
そもそも、これらの中国語専業社のほとんどは、価格と品質、そして短納期という矛盾を「どのように克服しているか」納得できる記載はないのが普通だ。中国人1名の翻訳をそのまま丸投げすれば、確かに安くなる。経験の浅い中国人の翻訳家の手数料は、日本人翻訳家の1/10。経験豊富な中国人翻訳家と比べても1/4だ。実態は、中国でも、全く無名の翻訳会社が、中国国内で激減した翻訳の案件の受注の目的で、日本に代理人を1人おいて営業しているというものだ。当然、日本国内の厳しい品質管理の現実など知るすべもないのだ。その結果、現地基準で誇大宣伝をおこなうことになる。中国工場の開設に必要なISO関連書類の翻訳では、特に注意が肝要だ。
ヴァーチャルカンパニー−実体のない会社に御用心−
インターネットで翻訳会社を決めるときは「その記載内容」をしっかり熟読することが大切である。 そして不明な点は電話で確認を勧める。もちろん、訪問してお客さま自身で再確認されることが最も安全といえる。
(小笠原壽男)
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